ガラスたちのおしゃべり : 株式会社十條 制作部/スタジオ グラシアムのスタッフブログ

2012年7月30日月曜日

見てみたいガラス


お久しぶりのシリーズ  「見てみたいガラス」


ステンドグラスの会社があることも知らない、学生の頃に見に行きました。

「梟の城」・「竜馬がゆく」などの作家 司馬遼太郎の記念館です。


記念館を設計したのは、安藤忠雄です。

設計のイメージは、

「蔵書で囲われて闇に包みこまれたような、かすかな光の空間」 とのことです。

ですが実際に記念館に入館してみると、あまりのスケールの大きさに圧倒されます。



地下一階から地上二階までの吹抜け空間に大書架があり二万冊の資料・作品が収納

されてます。その奥の壁一面にステンドグラスの窓があります。



かすかな光?

このステンドグラスがかすかな光?

サイズはW6000×H7000の大きさで、何十種類の透明ガラスを使ったステンドグラスですよ。!!




とにかく感動したのを覚えていますので、ステンドグラスを知った今、また見に行きたいです。

タイトル 見てみたいではなく、また見たいガラスでした。ね

2012年7月20日金曜日

リニューアルのお知らせ

こんにちは。



前回のボクのブログで告知してた、ホームページリニューアルの

第一弾をアップロードできました。



ステンドグラス施工例のページに

最新施工例」と「施工例(2011)」を追加したので、ぜひご覧下さい。


また、トップページのリニューアルでは

最新施工例と過去の施工例から

それぞれ1物件ずつピックアップしていく

コーナーを設けましたので、更新をお楽しみに。



ホームページ制作は、使いやすくわかりやすく

感じのいいデザインで・・・とかなり試行錯誤しながら

進めています。

よりよいホームページになるように

修正しながら目指します。



8月にさらにステンドグラス施工例を追加する予定です。

またお知らせします!


2012年7月12日木曜日

旧作回顧2



スティップルです。



前回6/7に続き、グラシアムの過去の物件を顧みる旧作回顧の2回目。

今回は、住宅としてはグラシアム史上過去最高の60枚以上のステンドグラスを

入れさせていただいたI様邸です。



1992年の施工ですので、もう20年前ですか・・・月日の経つのは早いっ。



I様邸は、大きいとはいえ2階建の個人邸ですので、

60枚以上というと、ステンドグラスがいたる所に入っている感じです。



それもほとんどが、ラインが黒色の鉛線仕上げではなく、

ゴールドの真鍮による仕上げなので、

部屋全体が光り輝き、ゴージャスでとても高級感。





こんな照明器具も作りました。 ↓



60枚以上のステンドグラスを限られた時間で作るのも大変な事でしたが、

それを2日ほどで取り付けるのも、それはそれでかなり大変。

ということで、グラシアムのスタッフは社員、準社員フル参戦、

15人体制で現場に駆け付けました。




さあ、ミラーを立てるぞぉ!せ~の!



遊んでるわけじゃ、ないです(^_^;)



何見てるのかな?



よってたかって人多いデス。



シリコン用のマスキング・テープを真剣な表情で貼ってます。



ぼく以外の14人でマスキング・テープを貼り、

ぼくがコーキング作業に回るという体制です。



が、結構疲れた~~。

最後は、コーキング・ガンを引く手に力入らず・・・

でも昼にうなぎを食べ、頑張ったかいもあって、なんとか無事終了。



グラシアム・スタッフ全員が一体となって成し遂げた物件。

20年経っても、記憶に残っています。



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2012年7月5日木曜日

呼継(よびつぎ)

先日、ジェイアール名古屋タカシマヤ美術画廊で催された
ガラス作家、西中千人氏の個展を見て来ました。



  「呼継」-新たなる息吹-

   砕けたガラス

 それを目のあたりにした時、涙がこぼれた。

愛おしさのあまり、欠片を拾い集めてみると、

掌の中できら星のように輝いた。

美しい・・・。

この美しさが「呼継」という作品の原点になった。

「呼継」は、陶芸の修復法から着想を得ている。

ガラスは雄弁だ。

促されるように繋ぎ合わせ、

時に儚く、時にシャープに、

そして力強く生まれ変わっていく。

ガラスが独自の美意識をまとい、第一歩を踏み出した姿だ。

この息吹の、なんと眩いことか。

ガラス造形作家として、

この作品をつくり上げたことを誇りに思う。

            ・・・個展のパンフレットより


 題名の「呼継」とは、もともとは陶芸の世界で、割れた茶碗などの破片を

継ぎあわせる技法のことですが、従来の宙吹きのガラス器とは違い、

ガラスの割れた破片をモザイクのように組み合わせ熔着させることにより

見たこともない表情のガラスの壺がならんでいました。

壺といっても基本的に茶器の用途としてならんでいました。

棗(なつめ)など、両の手の中に収まるサイズで20~30万円。

けっこう売約済となっていました。

*棗(なつめ)・・・抹茶を入れるのに用いる蓋もの容器。