先日、ジェイアール名古屋タカシマヤ美術画廊で催された
ガラス作家、西中千人氏の個展を見て来ました。
「呼継」-新たなる息吹-
砕けたガラス
それを目のあたりにした時、涙がこぼれた。
愛おしさのあまり、欠片を拾い集めてみると、
掌の中できら星のように輝いた。
美しい・・・。
この美しさが「呼継」という作品の原点になった。
「呼継」は、陶芸の修復法から着想を得ている。
ガラスは雄弁だ。
促されるように繋ぎ合わせ、
時に儚く、時にシャープに、
そして力強く生まれ変わっていく。
ガラスが独自の美意識をまとい、第一歩を踏み出した姿だ。
この息吹の、なんと眩いことか。
ガラス造形作家として、
この作品をつくり上げたことを誇りに思う。
・・・個展のパンフレットより
題名の「呼継」とは、もともとは陶芸の世界で、割れた茶碗などの破片を
継ぎあわせる技法のことですが、従来の宙吹きのガラス器とは違い、
ガラスの割れた破片をモザイクのように組み合わせ熔着させることにより
見たこともない表情のガラスの壺がならんでいました。
壺といっても基本的に茶器の用途としてならんでいました。
棗(なつめ)など、両の手の中に収まるサイズで20~30万円。
けっこう売約済となっていました。
*棗(なつめ)・・・抹茶を入れるのに用いる蓋もの容器。
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