ガラスたちのおしゃべり : 株式会社十條 制作部/スタジオ グラシアムのスタッフブログ

2013年3月8日金曜日

正倉院

 この写真のガラス碗
 
なんと一千年以上も前、はるかペルシャ(現在のイラン・イラクあたり)

より、わが国に渡来し正倉院に納められ、いまだに伝えられ現存するものです。

奇跡に近いことだとおもいます。



 
名称: 「 白瑠璃碗 」

サイズ: 口径 12.0cm  高さ 8,5cm  重さ 485.0g

材質: アルカリ石灰ガラス

技法: 切子装飾


白瑠璃碗は淡い褐色味のある透明なカットガラスの器です。

細かい気泡が多数みられ外側には底部を含め合計80個

の円形切子を廻らす。

 円形切子が相接しているため、ちょうど亀甲繋がりのような

文様となる。

各面が凹レンズのような働きをするため、向こう側の切子の

文様が映りあって、網目状に透視される。.

同様のガラス碗が、イラン・イラクの遺跡から多数発見され

ており、現在でもイラン北部のギラーン州周辺からは、

同類のガラス器が発掘されているという。

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