ガラスたちのおしゃべり : 株式会社十條 制作部/スタジオ グラシアムのスタッフブログ

2011年10月5日水曜日

ワインの味わい

オーストリアのグラスメーカー「リーデル社」が1973年に発表した「ソムリエシリーズ」は単に赤ワイン、白ワインといった区別だけでなく、ワインの造られるブドウの品種に合わせサイズ、形状の異なる種


類のグラスを揃えたもの。


「ソムリエシリーズ」の誕生のきっかけは9代目のクラウス・リーデルが友人たちとお遊び気分でワイン


を楽しんでいたときだという。


同じワインをさまざまなグラスで飲んだところ、まったく違った味がしたのにビックリ!!


ワイン専門家の友人でさえ、別のワインを飲んでいると思ったほどの味の違いに、クラウスはグラスの


形状がワインの味わいを左右すると気付き、革新的なグラスの開発を始めたのである。


現在、ソムリエシリーズは20種類以上の豊富なバリエーションが揃い、それぞれのグラスが舌の上の味を感じる部分に適切に流れ込むような形にデザインされている。


たとえば、渋みが強く、酸味の控えめな赤ワインなら、酸味を感じる舌の中央にあたるように、縁が


広く大ぶりの形に、また酸味の強いワインは甘味を感じる舌の先端にあたるように縁をカットして外側


にカーブさせ、酸味をやわらげるといった具合。


・・・・・なんとも奥深い世界であります。

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